どうもお昼寝大好きキリンゴです!
皆さん梅干しはお好きですか?
梅干しが好きな人なら、1度は憧れる自家製梅干し作り。
我が家は毎年祖母に手作り梅干しを貰ってましたが、今年は自家製梅干し挑戦しました!
前回のブログでも記載しましたが、カビが発生してしまった梅干しでしたが…
その後、赤しそを入れてカビが再発生することもなく順調に染まっています。
そして今回は「土用干し」について。
梅をつけ始める時に「7月20日前後の土用時期、天気が3日位続く時に干しましょう!」と教えてもらいましたが、今年は梅雨がなかな明けない…
干せないけど大丈夫??
25日を過ぎたころ焦りはじめる!(真面目すぎる…^_^;)
なぜ7月の土用の期間が目安なの?土用とはそもそも何なのか?について調べてみました。
季節の手仕事は自然と共にあるもの、理由が解れば応用もききます♪
梅干しを干す時期に悩んでる方の参考になるように紹介したいと思います。
土用干しとは?
昔から梅干しは「土用干しをする」とされてきました。
「土用干し」とは、Wikipediaによると
土用干しは、夏の土用の時期に行われる年間行事で、その干す対象によって意味が事なる。
1.衣類・書籍を陰干しすること
2.農業においては夏の土用のころ田(水田)の水を抜き、風に強く、
穂をよく実らせるために行うこと
3.6月ごろ収穫し塩漬けした梅を梅雨明け後に3日ほど日干しする事
梅の土用干しは、天日に干して紫外線で梅を消毒し保存性を高める目的で行われます。
土用干しの時に雨に濡れるとカビの原因になってしまうので、3~4日晴れ間が続く、陽差しの強い日を選ぶのが重要です。
また、日光に当てるこで梅は色づきが良くなり、実も引き締まって味も濃縮し、皮が柔らかくふっくらとした梅干しに仕上がります。
梅の土用干しの方法
基本の干し方
梅雨が明けた晴天が3日以上続きそうな日を選び、梅を1粒づつ梅酢から取り出して梅同士が重ならないようにザルに並べていきます。
赤しそは、梅酢を軽く絞ってザルに広げて一緒に干すか、梅酢につけたまま容器ごと天日に干しても大丈夫です。
※容器はプラスチック容器NG。
3日間干し、1日1回梅の上下をひっくり返してあげます。
夜間も干したままで大丈夫です。
昼間の気温が高い時間帯は、梅がザルにくっついてしまい皮が破れやすいので、昼前にひっくり返しましょう。
※赤い色をさらに濃く漬けたい場合は、1日干した梅を夕方梅酢に戻し、翌朝ふたたびザルに上げて干すとさらに赤く染まります。
3日目の夕方、干しあがった梅を再び梅酢・赤しそと共に容器に戻して冷暗所に保管します。
※かための梅干しが好みなら、梅を梅酢に戻さず別々の容器に移します。
この段階でも食べられますが、3~6か月位置いてからの方が塩けがなじんで、酸味がまろやかになります。
びん干し梅干し
土用干しを簡略化した「びん干し梅干し」という方法もあります。
梅雨が明けて、晴天の続く日の昼間だけ1週間位、蓋を開けてびんごと日に当てる方法。
※ほこりなどが気になる時は、上に紙をのせます。
昔のように自宅に庭で大きなザルに梅を広げて3日間干す環境をもつ人は少なくなっていて、さらに都会であれば、干す場所が確保できても、排気ガスも問題です。
最近は外で働く人も多いので、時間がなく、干す場所もなく、空気も悪い、大きなザルも持っていない!そんな事情で梅干し作りに挫折する人も少なくない。
「正しい土用干し」じゃないと梅干しはできないと諦めるのではなく、できる方法で手造りした方が良いという発想から産まれた方法だそうです。
もっと気楽に梅干し作りを始めたい方へオススメします
土用は年に4回あるって知ってた?
土用と聞くと思い出すのは「土用丑の日」ですよね!
実は土用の期間は春夏秋冬の各季節の、立春・立夏・立秋・立冬の前約18日間、年に4回、全部で約72日間あるのです。
・春の土用:4月18日ごろ~5月5日ごろ
・夏の土用:7月21日ごろ~8月7日ごろ
・秋の土用:10月21日ごろ~11月7日ごろ
・冬の土用:1月17日ごろ~2月3日ごろ
うなぎを食べる「土用丑の日」は夏の土用に当たります。
土用はちょうど季節の入れ替わりの時期であり、前の季節のエネルギーがピークを迎えているときです。
寒さ極まればそこから暖かくなり始めるようにピークは”極まって転ずる”とき。
そして次の季節が始まります。
土用はこの「それぞれの季節の終わりの時期」に当たる18日間です。
古代中国で始まった「五行説」に対応させて季節を分けると、「土用=土の季節」となります。
この時期は「土」を掘り返す作業や引っ越し、家の建て替えなどの「大きく土台を変える行為」を控えた方がいいという言い伝えがあります。
それはこの時期が私たちの暮らしを支える土台そのものに当たる「土の気」が変化するときだという考えからきたものです。
梅を干すのは夏の土用
7月21日ごろに始まる「夏の土用」は、1年の中で最も暑さ極まる「大暑」のころ。
太陽の光が最高潮に達する時です。
この時期の強い紫外線に梅干しをあてることで水分量が低くなり、微生物を死滅させ、保存中の微生物やカビの増殖を防ぐ役割があります。
梅干しが長期保存可能なのはこの紫外線の消毒があるからです。
なかには50年、100年ものの梅干しもあるとのこと!
近年は猛暑続きで、お盆の頃も暑い日が続くので知りませんでしたが、ピークに達した強い陽差しを利用して昔から「夏の土用」に梅を干すのが恒例になっていたと考えられます。
また、梅雨の時期は沖縄から東北までみると、地域ごとに差がありますが、平均して梅雨入り5月上旬~梅雨明け7月末になります。
ちょうど梅雨が明けて、土用の強い陽射しの期間が梅を干すのに適した時期といわれてきたのでしょう。
まとめ
今回、「7月20日の土用の時期に干す」と聞いて、日時に縛られていました。
しかし、梅の土用干しについて調べて、紫外線で梅を殺菌消毒する事が目的であり、まずは日時よりしっかり晴れていることが大切!!
近年は年中紫外線が強いので、土用に強くこだわらず梅雨明けを待って、しっかり天気が続く日に干したいです。
「8月に入ってからでもいいかな」と気楽に楽しんで作る事が大切だと改めて思いました。
土用の前に梅雨が明けて、天気が続く時はぜひ土用の期間に干すのがおススメです!
皆さんも焦らずに、雨が降らない安心な日を選んで干してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
<参考文献>
・梅酒・梅干し梅料理 著者:山口由美
・旬を楽しむ梅しごと 梅干しから梅酒、毎日の梅レシピまで 著者:山田奈美
・梅ぢから 「梅力」びん干し梅干しから梅酢みそまで 著者:藤清光 中山美鈴
・春夏秋冬土用で暮らす。五季でめぐる日本の暦 著者:富田貴史 植松良枝
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